体内に摂取された薬剤あるいはその代謝産物によって
皮膚膚や粘膜に発疹をきたすようになったものを薬疹(drug eruption)と呼ぶ 。
きっかけは夫の足
きのう、仕事から帰ってきた夫が
なんか足がヘンなんだよなぁ…
と言いながら靴下を脱ぐと、両足の甲に赤い斑点がいくつかできていた。
「いつも履いてる靴なのに靴ずれしたのかね?それとも足がむくんでるのか…」
「う~ん。見た感じ靴ずれじゃないよね。なんか内出血してるみたい」
なんて軽く話していたのだけど
そのうちその場所が痛痒くなってきたそうで
完全に靴ずれなどの外的要因じゃなさそうなことは判明した。
お見苦しいので画像は貼りません…
20代のころだったら気にもとめず放っておいたくらいの斑点やもしれぬが
皮膚疾患は表面的な症状でしかなく何か重篤な病気が隠されているかもしれない
などと深読みしてしまうのがアラフィフなのである。
ほいでね
きょうの朝起きたら
きのうよりもますます斑点の場所が痒くなっていたそうで
このままグズグズ思い悩んでいるのも面倒だったので皮膚科へ行ってもらった。
で…なんなのこれ?原因は?
風邪薬の副作用とのことでした。
お医者さんは「おそらく」と前置きをつけてそう診断したそうです。
たしかに夫は市販の風邪薬を飲んでいました。
完全にカラダから抜けるのに10日くらいはかかるらしい。
むむむぅ…おそるべし風邪薬。の副作用。
どんな薬も「副作用」を合わせ持つことは頭ではわかっているけれども
じつは、以外と副作用に気を付けなくてはならないのが
ドラッグストアで簡単に購入できる風邪薬ということは知りませんでした。
以下、夫が服用した風邪薬の説明書を改めて確認して抜粋↓↓↓↓↓
副作用の可能性のある症状
皮膚:発疹・発赤,かゆみ,青あざができる
消化器:嘔吐,食欲不振,胃部不快感,胃痛,口内炎,胃腸出血,腹痛,下痢,血便
精神神経系:めまい
循環器:動悸
呼吸器:息切れ
泌尿器:排尿困難
その他:目のかすみ,耳なり,むくみ,鼻血,歯ぐきの出血,背中の痛み, 低体温
症状の名称
アナフィラキシーショック:服用後すぐに,皮膚のかゆみ,じんましん,くしゃみ,のどのかゆみ,息苦しさ,動悸,意識の混濁等があらわれる。
スティーブンス・ジョンソン症候群:高熱,目の充血,唇のただれ,のどの痛み,皮膚の広範囲の発疹・発赤等が持続したり,急激に悪化する。
中毒性表皮壊死融解症:高熱,目の充血,目やに,唇のただれ,のどの痛み,皮膚の広範囲の発疹・発赤等が持続したり,急激に悪化する。
肝機能障害:発熱,かゆみ,発疹,黄疸(皮膚や白目が黄色くなる),褐色尿,全身のだるさ,食欲不振等があらわれる。
腎障害:発熱,発疹,尿量の減少,全身のむくみ,全身のだるさ,関節痛,下痢等があらわれる。
無菌性髄膜炎:首すじのつっぱりを伴った激しい頭痛,発熱,吐き気・嘔吐等があらわれる。
間質性肺炎:息切れがする・息苦しくなる,空せき,発熱等がみられ,これらが急にあらわれたり,持続したりする。
ぜんそく:ゼーゼー,ヒューヒューと鳴る,息苦しい等があらわれる。
再生不良性貧血:青あざ,鼻血,歯ぐきの出血,発熱,皮膚や粘膜が青白くみえる,疲労感,動悸,息切れ,気分が悪くなりくらっとする,血尿等があらわれる。
無顆粒球症:突然の高熱,さむけ,のどの痛み等があらわれる。
呼吸抑制:息切れ,息苦しさ等があらわれる。
こんな怖ろしげなことがたくさん書いてあって
ぜんぶちゃんと読んだらむしろ「やっぱ飲まなくていいや」となりますよね。
もちろん「絶対にこうなる」というわけではないし
どうしても薬を服用しなくてはならない状況であるから飲むわけなんですが。
①副作用として症状が出てしまう可能性があるということを肝に銘じながら服用する
②間違った服用の仕方をしない
こんな感じで服用しようと思いました。
いざ症状が出た時に「これはもしかして」と冷静に判断できるように。
そして
薬の副作用と言われてまた薬をもらってくるという…苦笑。
今回「薬の副作用」についてググっていて
目を覆いたくなるような症状の画像などもたくさん見かけたのですが
びぼうろくしておきたいこともあったのでまとめておきますね。
副作用を主作用として利用できる場合もある
いろいろな薬に入っている「抗ヒスタミン剤」
ヒスタミンの働きを抑えることでアレルギー症状を抑えることができる。
だがしかし
とくに古いタイプの抗ヒスタミン剤というのは
脳で働いているヒスタミンにまで作用してしまうのだそう。
そもそもヒスタミンは集中力や記憶力を高める脳内伝達物質であるため
抗ヒスタミン剤が脳に作用すると自覚なしに脳機能が低下してしまう。
だから風邪薬をのんだら運転しちゃダメなのですね。
しかしながら
この副作用を逆手にとって「睡眠導入薬」や「酔い止め薬」に利用しているケースもあるのです。
抗ヒスタミン作用を利用した睡眠薬「ドリエル」
別におススメしているわけではないのです。
へぇ~なるほどぉ…と思ったので。
この薬にもまた別の副作用があるでしょうが。イタチごっこですね。
湿布薬は気をつけよう
湿布は以外と怖いんだな…というのは
以前どなたかのブログ記事で思ったことがあります。
その方は湿布薬の光過敏症という副作用の怖さを記事にされてました。
外用薬も副作用がある、つまり「ちゃんと効いてる」ということですね。
今まで「湿布なんて気休め」と思ってました。
とにかく幹部に貼りっぱなしはダメ。3~4時間で剥がすこと。
そして剥がしたあとも成分が4週間くらい残っている場合も。
剥がしたあとに直射日光があたって「かぶれたり、ただれたり」した場合は湿布薬の副作用の可能性があるのだとか。
記事にされていた方は患部の画像を載せてましたが痛々しかったです。
こういうことって一般的にあまり知られてないですよね。
説明書きに箇条書きされているだけですので、使う側が注意するしかないです。
まとめ
どんな薬にも副作用はありますが、現在の医学では対処療法は必須。
市販されている薬だけでなく
お医者さんから処方されている薬もシロウト判断でとつぜん断薬することは出来ません。
わたしたち、薬とは切っても切れない縁なのですね。
副作用のことを頭に入れておき、服用方法を守る。
万が一なにか不安な症状があらわれた場合に冷静に判断する必要がありますね。
そして…追記
いただいたブコメに震撼しております。
風邪薬でじっさいにアナフィキラシーショック症状を起こすことがあるのですね。
夫の足に出現した赤い斑点について - *ぽこあぽこ*日記
僕は風邪薬の副作用でアナフィキラシーショックになって死にかけたことがあります。それ以来、医者は僕に新しい薬を処方するのをとてもいやがります(^▽^)
2018/10/29 18:53
怖ろしや…きっとご本人もご家族も大変な思いをされたことでしょう 。
カラダと薬の関係、今まで軽く考えていたこと
幸いにも何事もなく過ごしてこられたことを思い知っております。
無知って…スゴい。
この記事をアップして10か月後↓
*ぽこ*