*ぽこあぽこ*は50歳の誕生日にいくつかのミッションを自分に課したのですが
先日、ミッションのひとつ「簿記3級の資格取得」について無事にクリアいたしました。
自分で課したとはいえ、この歳になって本気で勉強する意思があったとは…
しかもね、過去にFP3級が簡単に取れたもんだから「簿記3級だって大したことなかろう」くらいにタカをくくってたら…そうでもなかったのですよ。がーーーん
ちなみにFP3級の合格率は70%、簿記3級は40%とのこと。
直近の簿記3級ペーパー試験では28.9%という難易度だったようです。
だからなおさら合格したことが自信に繋がりました。
いくつになっても「その気」になれさえすれば道は開けてくれるのですね。
ということで、今回は簿記3級ネット試験についての備忘録です。
簿記3級ネット試験とは
簿記資格試験とえいば、一般的には日商簿記検定のことを言います。
周知されているように、ビジネスに必要となる基本的な経理知識を証明できる資格ですね。
また、経営者側の視点で経理活動の記録や計算を行い、経営状態を明確に示すことができます。
今までは、日商簿記資格試験は毎年3回
2月、6月、11月に統一テストが行われ、年間に30万人以上が受験していました。
そこに、新たに加わったのがネット試験です。
詳細は日本商工会議所のサイトをご覧くださいね↓
実はこのネット試験、まだ始まったばかりということであまり良い評判を聞かないのですよね。
ペーパーテストと違って「紙に記入出来ない事」や「目線を過剰に動かさなくてはならないので回答しにくい」など、消極的なイメージを持たれれてる方もおられるかもしれない。
ですが、実際にネット試験を受けてみたわたしとしては「良いことばかりじゃん」という感想しかありませんでした。
ですので、ネット試験の何がメリットなのか、そしてネット試験に挑むにあたり何に気を付けたら良いのかをお伝えしてゆきます。
ネット試験の何がメリットなのか
*じぶん都合ですべてを決めることが出来る
紙に回答を筆記する統一試験は年に3回、全国で一斉に行われますが
ネット試験はひとりひとりが好きに試験日を決めて好きなテストセンターに出向き勝手に試験を行う事が出来るの。
ネット試験の予約はネットで随時受け付けているし、何度でも変更が可能です。
わたしは自分の勉強の進捗具合で3度も予約日を変更している。
もし仮に不合格でもその数日後に再度チャレンジすることも出来ます。
まず、これだけでもだいぶハードル下がりませんか?
試験らしくないといえばそう言えます。○月○日が本番だ!みたいな緊張感はまったくないです。マイペースに、万全を期して試験に臨むことができる。
だから、試験の緊張感を欲している方や、あえて試験に向けて自分を律したい方には向いてないかもしれないです。
*リモートワークでもしてるような感覚で試験を受けました
全国のテストセンターすべてにおいて言えるかどうかは分かりませんが
わたしの受けたテストセンターはレンタルオフィスというか、コ・ワーキングスペースをシェアしているようなビルの中にあり
こじんまりとした空間で、まるでリモートワークでもしているかのようなリラックス感がありました。
何より面白いのは、受験者がそれぞれ勝手に試験を始め、終わったら勝手に帰ってゆくシステムなの。出題内容もいくつかパターンがあって、ランダムで選ばれるようです。
試験会場に電卓たちの音が鳴り響くことは皆無です。
ちなみに、わたしが試験を受けた平日は、最初は室内にわたし1人のみでした。
「個室かよ」と喜んでいたら
30分くらいして1人、その10分後くらいにまた1人増えて、合計3人の受験者が静かに試験を受ける平和な光景がありました。
*その場で合否がわかる
試験時間の60分が経過すると自動的に試験は終了となり採点がはじまります。
心の準備もないまま合否が判定されることになりますが逆にそれが有り難いです。
不合格であればすぐに気持ちの切り替えが出来て次に進めますから。
合格であれば判定結果が記されたスコアボードにQRコードが記載されており、それを読み込むことで合格証をスマートフォンにダウンロードできます。
何かの理由でこの資格を早く取得したい方にとっては合否の結果を知るのに3週間ほどかかる統一テストよりもだんぜんネット試験の方が合理的ではあります。
ネット試験に合った学習の仕方とは
確かにネット試験は便宜上とてもありがたい試験ですが、だからといって試験内容が簡単であるとか、よゆーのよっちゃんであるとか、そういう意味ではありません。
やはり、ネット試験に合った勉強の進め方があるのだと思います。
*仕訳は頭の中で出来るように紙に書かない
ネット試験では計算用紙としてA4サイズの白紙を2枚渡されます。
でもね
この計算用紙いっぱいに仕訳下書きしてそれをPC画面に入力していたら、必ず時間が足りなくなります。
入力ミスの確率も高くなる。
要は、この計算用紙を使ったらダメなのでした。
渡された計算用紙は仕訳が複雑な時や、決算整理仕訳の時のメモ書きとして使うだけです。
「仕訳は頭で直接おこないそのままPC画面に入力する」これはネット試験の鉄則ですね。
もちろん、いくら初歩的な3級であっても「現金過不足の帳尻合わせ」や「誤った仕訳の訂正仕訳」などは紙に書いて問題を解きましたが
なるべく目線をあちこちに動かさないこと、出来るだけ計算用紙を使わないことが時間短縮の鍵です。
*ネット試験の回答様式に慣れろ
もしかして、これがいちばん大切かもしれない。
とにかく、実際のネット試験と同じ形式で回答することにひたすら慣れること。
最後の追い込み2週間くらいはひたすらこれの繰り返しでした。
このTAC出版さんの予想問題集は使えました。
この問題集はネット試験にも対応してるのでオススメです。
その前にわたしの場合、簿記に関してまったく知識がなかったので
まずは「簿記とは何ぞや」というレベルから勉強を始めました。
今はお金を払わずとも、ユーチューブなどで本当の先生並みに教えてくれるコンテンツがたくさんありますから、じぶんに合ったチャンネルで勉強すれば良いと思う。
わたしの場合、はじめのうちは「ふくしままさゆきさんの動画」で勉強してました。
簿記系ユーチューバーの先駆けとも言えるのかな。だいぶお世話になりました。
ただ、決算整理仕訳のあとの精算表や貸借対照表や損益計算書を作成する部分で
この方の動画では理解が進まず…
動画をジプシーしているうちに別の動画を発見してそちらを参考に理解を深めてゆきました。
ある程度「簿記の全体像」が掴めるようになってきてからは
とにかくひたらすらTACさんの問題でネット試験と同じ様式に慣れようと反復。
これのお蔭でネット試験に慣れ、第3問の表埋めが楽しくなってきたのでした。
*第2問は捨て問題
ネット試験もペーパー試験も出題内容は同じです。
問1 仕訳問題 45点
問2 勘定記入・補助簿・適語補充 20点
問3 決算 35点
合格点は70点です。
単刀直入に言ってしまうと、第2問は回答に要する時間と配点が割に合いません。
ここを真面目に解いていると100%、第3問が時間切れになってしまう。
わたしの場合ね
なので、第2問は文章の穴埋めなどの簡単に解ける問題以外はいちばん後回し。
完全に捨て問題です。
ここはすっぱりと切り捨てて、第1問と第3問に全力を注ぎます。
この戦法は間違ってなかったです。
第2問に時間をかけていたら絶対に合格できない。わたしの場合ね
まとめ
もしかして4000文字いってしまったのは初めてかもしれない。慌ててまとめます…
最後までお読み下さった方、ありがとうございました。
ぜひとも簿記3級合格目指して頑張ってくださいね。