今日のひとこと
だれ? 洗濯機にティッシュ入ってるんだけど!(怒)
…のあとに「あ、わしか」と気付いたときの無力感ハンパねーです。
洗濯物にまとわりついたテッシュをはらいながら時間を巻き戻したくなる。
ほんとに泣きたくなるよね。こんばんは*ぽこあぽこ*です。
いま読んでる本
いろいろな意味で話題になっている百田尚樹氏の著書。
離れて暮らす息子がいちばんに読了。夫も読了。残るはわたしのみ。江戸時代をうろうろ
歴史に正解はないと思っています。
書物は当時の権力者や表舞台の人々の都合の良いようにどうしたって書かれるだろうし、今を生きるわたしたちによってどうにでも解釈ができます。
しかもそれこそ JIN~仁~ の主人公やドラえもんのタイムマシンみたいに
じぶんの目でその歴史を目の当たりにしたとしてもその本質はなかなか見えるものではありません。
目の前のリアルタイムの「今」でさえ大して見えていないのですから。
なので、歴史の教科書とこの百田氏の日本通史を比べる意味はないと思います。
すべてがすべて真実とは限りません。
それならば、読んでいてわかりやすい方がよくないですか?
日本国記、ライトに日本通史をおさらいできます。ってまだ江戸時代だけど
たまに挟んでるコラムも百田節を抑えたライトなものになってます。
時代はくりかえす?
これ読んでると
人類って同じこと繰り返してばかりでバカすぎない?
って言いたくなる。笑
きっと誕生しては滅んで、また誕生しては滅んでの繰り返しなのでしょう。まさに輪廻を繰り返す個人の魂と同じループ。
ドロドロの権力争いと戦争。
特に鎌倉時代から南北朝、戦国時代に至るまでは戦争を起こしている当の本人たちでさえ
あれ?これって何のための戦いだっけ?
ってくらい、もはや仁義なき理由なき戦いが続きます。ほんと、くっだらねえことで戦ってるんだよね…
そんな中で気になったのがある「天皇」のことです。
皇室の影に悲劇の天皇
皇室の歴史の中で不遇な運命を遂げた天皇が何人かおられます。
その中でも、ニッポン最大の怨霊と言われているのが崇徳(すとく)天皇です。
日本国記でも82ページから数ページに渡って「保元の乱」と「崇徳天皇」について書かれてますね。
もしかして
こうやって多くの人の目に留まることで崇徳天皇の供養になれば、それはそれで良いことなんじゃないかと思ってわたしも記事にしようと思いました。
皇室って2500年以上もひとつの遺伝子が存続する唯一無二の存在だと思うけれど
そんな気の遠くなるような年月のあいだには、数えきれないほどの戦乱や策略が繰り返されてきて
南北朝時代などははまさに皇室にとっては絶体絶命の時代でありました。
よくここまで繋がってこられたなと改めて思うわけです。
いつの時代にも、言葉では言い表すことのできない、何か大切な、守らなくてはならない、そんな存在であったのかもしれません。
そして
そんな長きにわたる皇室の歴史において「日本最大の怨霊」とされてしまった崇徳天皇は悲劇の天皇であり、現在では押しこめられた神さまでもあるのですね。
崇徳天皇 の怨霊
崇徳天皇はその出生にまつわる話が発端になってドロドロとした政局争いに巻き込まれます。
白河法皇が孫の妻と不倫して生まれたのが崇徳天皇と言われています。
もともと、歌詠みの上手な真面目で優しいお方だったそう。
政局に利用され、利用価値がなくなれば悪者にされ讃岐に幽閉され、最期は舌を噛み切りその血で経典に
われ日本国の大魔縁となり皇をとって民とし民を皇となさん
と書いて天皇家を恨みながら亡くなりました。
そして崇徳天皇の死後、定期的に奇異な出来事が起こり、さらに実際に政権が朝廷から武家にとって代わり、それから明治維新まで700年のあいだ天皇が政治から遠ざかる時代が続きます。
まさに崇徳天皇の言葉どおりの世の中へ。おぉぉぉぉ怨霊か?
当時の人々は「怨霊」というものを信じていたので、皇室がどれほど崇徳天皇の怨霊を畏れたかは想像に難くないです。
そこから皇室は崇徳天皇の御霊を祭るために100年ごとの式年祭を執り行うように。
明治元年、明治天皇は即位の礼の際に京都に白峰神宮を創建して崇徳天皇の御霊を700年ぶりに讃岐から京都へ帰還させます。
明治天皇には霊能力があったと言われています。
即位のときから崇徳天皇の存在を忘れず気にかけておられました。
そしてその100年後には昭和天皇も崇徳天皇が亡くなった香川県で式年祭を執り行ってます。
個人的には、人の想い(重い)には質量があるんじゃないかと思ってるので、怨霊説を単純に笑い飛ばせないじぶんがいる。
良い想いも、良くない想いも、時空を超えて物理的に影響を起こすことができる?
かもしれません微妙な言い方ですが。笑
時代はくりかえす。レコードのように転写しています。
ニッポンの神社の中には、崇徳天皇の白峰神宮のように「怨霊」を鎮めるために建てられた神社も少なくありませんね。
これは理にかなってるんじゃないかしら。
学問の神様と呼ばれている菅原道真を祀る太宰府天満宮もそのひとつです。
わたしたちは知らず知らずのうちに「押しこめられた神さま」を拝み、鎮魂しているのかもしれません。
次回につづく
なんだか、思った以上に話が長くなってしまったのでいったん〆ます。
ほんとうは節分の豆まきの話へ持っていきたかったのですが…まっいいか。
ここまでお読みくださりありがとうございました☆
*ぽこ*