ぽこあぽこ日記

あらゆることをびぼうろく

伊勢神宮「行かない方がいい」ではなくて「行かない方がいい人」がいる

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気になる事があったので久しぶりに伊勢神宮のことを書きますね。

 

グーグル様にて「伊勢神宮」を検索すると

そのあとに続くサジェストワードってだいたい

 

伊勢神宮 ホテル

伊勢神宮 おかげ横丁

伊勢神宮 参拝順序

伊勢神宮 ご利益

伊勢神宮 パワースポット

 

こんな感じかと思っていたのですが 

久しぶりに検索してみたら

 

伊勢神宮 行かない方がいい

伊勢神宮 危険

 

みたいな、ざわつくキーワードが目に入りました。

へ?なんで?と思って少し深堀りしてみると

 

伊勢の神様は女性なので夫婦でお参りすると神様が嫉妬して別れることになる

 

伊勢神宮は強い磁場を持つので呼ばれた人以外はエネルギーに耐えきれなくて体調不良を起こす

 

参拝したあとにデトックス(好転反応)として悪い事が重なる人がたくさんんいる

 

などなど、笑っちゃうような失礼な理由を見かけたのですが、ちょっとどうかしていますよね。

どうしてこのような自分本位な解釈が出来るのか。

 

神様が人間に嫉妬?

呼ばれた人じゃないとエネルギーに耐えられない?

参拝してデトックス?

 

まるで自分の為に神社が存在しているような言い草。

でもまあ、この程度の我良しワードはまだ可愛いものかもしれません。

 

【伊勢神宮は危険?】行かない方がいい理由5選

 

のような「書いてる本人だけが行くなよ」とツッコミ入れたくなるような酷い記事は見当たらなかったのでホっとしてます。

とはいえ

「行かない方がいい」というのは語弊があると思いますが

そう思うような経験をした人が実際にいるのは事実だと思います。

 

神社をナメたらあかんぜよ?

 

と言う意味で「伊勢神宮に行かない方がいい人」について少し備忘録してみようと思います。

 

その前にひとことだけ言わせて下さいね。

 

神道とは「神への道」と書いて大自然への感謝をささげる道です。

他の宗教とは違って教義や縛りはなく完全に自由な信仰であります。

教祖も教義もなく数千年も続く信仰は日本の神道だけ。

逆に言えば

それだけ無言で自主性に学びを委ねられることに怖れ多さを感じます。

「行かない方がいい人」というのも

わたしの主観であり、行くのも行かないのもアナタの自由ということです。

 

  

有料先生の伊勢神宮ツアーに参加したいと思う人

 

セミナー好きな自称スピカウンセラーや開運カウンセラーが主催する

神さまと仲良くなってアナタも開運しよう♡

とか

○○先生と一緒に光の歓迎を受けて波動を高める♡

という類のツアーに申し込んでしまう人って

二重にヤバいんじゃないでしょうか。

 

・人の不幸や他力本願を利用してご飯を食べる有料先生と縁を持ってしまったこと

・そのような人間と一緒に神聖な神域に入るということ

 

もしもご先祖のご加護がある方ならば、用事が出来たり、当日熱が出たりして

なんとか行かずに済むかもしれません。むしろその方がラッキーかも。

なぜ、他人にお金を払ってまでじぶんの運気を上げようとしたいのか

その上「神さまに頼ることさえ」他人任せなのか

当の本人はなかなか気づくことが出来ないのがそーゆー世界ですが。仕方ないです。

 

 御神木に抱きついたり触ろうとする人

 

「木のない神社は神社ではない」と言われるくらい御神木は大切なもの。

神社は森を守っています。

神社と森が共生することで地域が清められ人々の心にも作用をしている。

「御神木は欲深な人間の清浄機ではない」ということですね。

ご神木に触ると「運気が良くなる」とか「パワーもらえる」と信じているのは

一時のスピリチュアルブームの影響かもしれませんが

これがけっこう根強いのですよね。

いまだに伊勢神宮のご神木に触っている参拝客は見かけます。

そして真相は逆なので気を付けた方が良いです。 

注連縄がかかっているご神木は特に「おさわり厳禁」という意味です。

ちなみに

御神木に触って「パワーもらえた」と言ってる人は骨折に注意した方が良いと

伊勢神宮の(特に内宮)ご神木にむやみに触ると

数年以内に事故に遭ったり骨折するということをよく聞きます。

このような話が「伊勢神宮はキケン」という記事を書かせるのかもしれませんが

そもそも神社に原因があるわけではなく己の欲に問題があるという事に気付いて欲しい。

御神木は門番(精霊)が守っているのだそう。

神さまがバチを当てるのでなくて門番が呪縛をかけるんですって。

経験したことないので真相はわかりません。

ですが常識的に考えて

ご神木に抱き着く行為が失礼な行為ということは間違いありません。

 

 

御正殿を正面から撮影する人 

 

動画やインスタ映えのために堂々と正面から撮影する人のことです。

何かわかりやすい例え話はないかなぁと考えるんだけど…思いつかない。

例えば

もしわたしが妊婦だったとして

「新しい命がこれから生まれる」という超真剣な状況な時に

股の向こう側から興味本位で動画や写真を撮られたりしたら

 

てめぇ ぶっとばすぞ(怒)

 

ってくらいな気持ちになると思うんですよ。

伝わりますでしょうか。

神社参拝というのは神社の無垢な鏡にじぶんの心を反射させる行為です。

そこに少しでも真剣な気持ちがあるのかどうなのか試されている部分もあります。

軽い気持ちで正面からずけずけと写真を撮る行為はかなりの失礼にあたります。

 

神さまにじぶんの名前と住所を言いたい人

 

これ、にわかには信じられないのですけど、本当にやってる人いるのかな。

過去にテレビに出る某スピリチュアルカウンセラーが言ってたようで。

「神さまにお願いごとをしたあとには住所と名前も伝えましょう」みたいなこと。

 

・神さまが個人の願い事を叶えてくれる存在である

・神さまはこちらの住所を伝えなければならないような不自由な存在である

 

こういうことですよね?失礼な話です。

よもやよもや、鵜呑みにするような方は神社へ参拝しない方が良いです。

たぶんですけど 

10年前に比べれば

伊勢神宮でじぶんの願い事をする参拝客は減ったんじゃないかと思います。

繰り返しますが

神社参拝の目的は神さまという無垢な鏡にじぶんの心を映し出すことです。

だから神社にはご神体として鏡が置いてあるのです。

 

お願い事ばかりしていれば、お願い事をしなければならない状況に

感謝の気持ちを伝えれば、感謝したくなるような状況に

 

すべての人に平等にその反射は起こります。

だから、参拝しながら住所言うくらいなら行かない方がずっとマシなのです。

ちなみにわたし自身は15年のあいだ伊勢神宮をお参りしてますが

外宮、内宮、どちらにおいても国民のひとりとして「国家安寧」を感謝しています。

神さまを前にして自分のお願い事?

1ミリも浮かぶハズがありません。あぁ…怖ろしい。

 

いっそのこと観光気分で行ったらどうだろう

 

こうやって書いてゆくと色々と思いつくことが出てくるものだね。

総じて言えることは参拝する目的にネットリしたものを感じるということです。

こんな我の強い伊勢神宮参拝ならば

むしろ観光気分で何も考えずに「神ちゃまぁ~」と笑ってお参りする人の方が

良いことも悪いことも何も起きずに済むかもしれない。

 

日本全国の神社は高齢化で氏子が減り運営が厳しくなってきていますね。

運営側としては神社を守り存続させるために苦心されてます。

参拝客を呼び込むためにあえて「開運」や「パワースポット」など

神さまを使役するようなワードを使うこともあるのは事実。

仕方のないことかもしれない。

でも、これは、ほんとうの神社の存在意義とはかけ離れているものです。

 

本来は、人々の神社リテラシーが向上して

「神社がなぜ存在しているのか」を理解した上で参拝したいと思える人々が

しぜんに参拝できるようになればいいですよね…

残念ながら、わたしたち人間は、まだまだそこまで想像できる生き物ではないようです。

 

神社はパワースポットでもないしスピ系の人の商売道具でもないし

お願いを聞いてくれる便利な場所でもないということを

これから参拝しようとする方にとってほんの少しでも考えるきっかけになってくれたらいいなぁと思います。

 

www.isejingu.or.jp

 

\最後までお読みいただきありがとうございました/